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私立高校の無償化による広島市内の公立高校の倍率

1.「授業料無償化によって、広島市の高校進学にどんな変化が?」

 

私立高校の授業料無償化による、

公立高校の倍率の考察です。

リアルなデータをもとに高校の課題が透けて見えそうです…

(データは令和7年3月の中学卒業、高校入学の数値)

 

2.「高校定員は生徒数より多い?広島市の高校選びに異変あり!」

 

おおざっぱではあるけれど、

すべて広島市内(安芸郡を含む)の数値で考えてみました。

 

・公立高校普通科(理数科含む)20校の定員

  4,880人

・公立高校普通科以外の学科(商工業、体育、看護)8校の定員

  1,320人

・私立高校(中学校の内部進学のぞく)16校の募集定員

  4,050人

「これらの高校を合わせた募集定員 10,250人」(A)

 

「広島市内(安芸郡を含む)の中3生 約10,200人」(B)

 

高校の定員に対する中3生の超過人数

(B)-(A)=▲約50人

(高校の募集定員が50人多い)

 

当然、

呉市や五日市、廿日市などの広島市外からの

流動もあります。

しかし、

広島市内だけの数字で少し乱暴ですが、

公立私立をならして考えるとこんな感じです。

 

私立高校で入学者が定員をオー バーすることがあるかもしれませんが、

中3生の高校進学が、公立と私立でほぼほぼ賄える勘定です。

 

公立高校志願者がどれだけ私立高校志願に流れるか、

実際のところはわかりません。

 

となると、

「公立高校がどこまで中3生を引っ張れるか」

ということがカギになりそうです。

 

基町や舟入、国泰寺、皆実などの人気高校の倍率は多少上下があるものの、

定員割れの可能性は低いのではないでしょうか。

 

安古市や祇園北などの中堅校が定員割れを防げるか否か。

 

それ以外の高校は、あるいは定員割れが増えるかも…。

 

いずれにしろ倍率は、

公立高校の魅力如何によるところが大きいと思われます。

 

大学合格実績やスポーツ、そして校風、学校行事など、

その高校独自の魅力を磨き、それをいかに告知していくか…。

それで倍率が分かれそうです。

 

公立高校といえど、厳しい競争の渦中にあるように感じます。

 

3.「あなたのお子さんにとって公立高校の魅力は何ですか?」

 

最後に、高校側の課題をあげてみましたが、

一方の受験生の方々の課題は何でしょうか? 

 

「高校の魅力探し」をすると同時に、

自分の志望や適性について考える良い機会ではないでしょうか。

 

そんなご相談も、塾は強い味方になりそうです…。